せんだい探偵小説お茶会

Sendai Reading-Party of Mystery

月別: 2014年6月

14th event

第14回 せんだい探偵小説お茶会主催

貴志祐介『青の炎』(角川文庫)読書会

せんだい探偵小説お茶会では、7月20日(日)に第14回読書会を開催します。今回の課題本は貴志祐介の「青の炎」です。

今回は国内ミステリーが課題本となります。

参加条件などは全くございませんので、少しでも興味がございましたら、気軽にご参加いただけると嬉しいです。

 

青の炎

 

<ホストからの紹介文>

色シリーズということで、今回は真っ向からタイトルに色が入っている作品です。
ちなみに貴志祐介の作品には「黒い家」「クリムゾンの迷宮」と他にも色の入った作品がありますが、今回は「青の炎」をチョイス。・・・まあ、他の作品はホラー作品ということもありますが。

この作品は、嵐の二宮和成主演で映画化されたこともあり、知っている方も多いのでは?

映画版しか見たことがない人もこの機会に原作を読んでみてください。
そして、読書会に来て頂いて感想など語らってみましょう!

 

■日程:2014年7月20日 15時30分~17時30分(途中退室可)

■会場:戦災復興記念館 4階第4会議室
(青葉区大町2丁目12番1号)

■参加費:一般 500円、学生 無料(会場費、諸経費等)

■持物:貴志祐介「青の炎」(角川文庫)
※各自で必要に応じて飲み物をご持参ください。(会場内に飲み物の準備はございません)

■申し込み:氏名・連絡先を明記のうえ、sendai.mystery@gmail.comまでご連絡いただくか、Twitterにて@sendaimysteryまでリプライまたはDMを送ってください。

※携帯メールは受信できない場合があるようです。主催者側から返信の無い場合は、お手数ですがPCメールで再度ご連絡ください。

※翌日(7月21日)開催の福島読書会『オリエント急行の殺人』とのコラボ企画として、両読書会に参加される方は、福島・仙台ともに参加費無料です。

これまでの読書会でも、様々な年代・性別の方にご参加いただいております。ぜひ気軽にご参加ください。

また読書会終了後には懇親会を予定しておりますので、お時間のご都合がつく方は、こちらにもぜひご参加頂ければと思います。

13th Report

第13回 せんだい探偵小説お茶会主催

(翻訳ミステリー大賞シンジケート後援)

ジル・チャーチル『ゴミと罰』

読書会レポート

 

執筆者:マダム・リー

伝統の青葉まつりも終了し、隣県は六魂祭で賑わっていた5月末の日曜日、第13回せんだい探偵小説お茶会が開催されました。
参加者は8名、男女比は半々。初参加の方2名をお迎えできたのはとても嬉しいことでした。当初、せんだい史上最小催行人数での開催となりそうな気配濃厚だったのですが、無事通常運行となりました。ご参加いただいた皆様ありがとうございました。

まずは自己紹介と、コージーミステリなるものを読んだことありますか? そして今回の課題書『ゴミと罰』を読んでみていかがでしたか? というお話しから。

ミス・マープルのシリーズとか、ユーモア・ミステリ方面でクレイグ・ライス作品ならば(Wikipediaさんを参照すると、このあたりの作品もコージーと定義されるようなのでした) 読んだけれども、現代コージーには近づいたことない、という方がほとんど。女性好みの装丁でなぜかお菓子のレシピが載っているらしい=ミステリと関係ない部分が多そうに思える、あんまりミステリとしては期待出来なさそうな気配がする…等々、あえてそこに手を伸ばさない(他に読みたい本は沢山沢山ある!)というお気持ちは拝察出来るように思います。でもそれこそがコージーの魅力でもあるわけです。他ジャンル同様に、好みと相性、そして出会いのきっかけの問題なんですよね、なんてったって嗜好品なんですから。

課題書を読んでみての感想は、まず女性たちの会話が予想以上に歯に衣着せず辛辣!というものが多数。テンポよくて元気いっぱいの主婦たちの会話は、本作の大きな魅力であり特長でもあります。また、一品持ち寄りのホームパーティー兼各種会合、子どもたちの学校までの送迎、ハウスクリーニングの外注、ご近所に合鍵を預ける、といった我々日本の日常とはやっぱり異なるアメリカの日常生活がものめずらしかった、との感想も複数ありました。
そして「予想と違ってべたつかずあっさりした印象」「コージー(心地よい)というけれど心地よくない、むしろ心乱される。運転を危険行為として認識しない人というのは個人的に許せないし、隣家のハウスクリーニングに来た人に声をかける際のジェーンの高飛車な物言いが気になるし…」「中盤で明らかになる、ジェーンの夫にまつわる話が衝撃的すぎて、殺人事件はどうでもよくなった」「この自意識過剰なジェーンとは、私仲良くなれないと思った。そして170ページまでいっても事件は全く進展していない!」「この手のお話しだと、理解ある男性、というのが必ず登場するのがなんだか嫌…」「被害者の存在感が、ない」「刑事さんとはその後どうなるのかな?」等々、色とりどりの感想やご意見で話の花が咲いていきます。

さて、色といえば今年のせんだい探偵小説お茶会のテーマは“色”。にもかかわらず、今回の課題書のどこにどのような色が関係あるのかさっぱりわからんよ、というご指摘はそれこそどっさりありました。ごめんなさい。ジェーンが親友のレシピに基づき作成のうえ持ち寄るサラダがあるのです。このたかが人参サラダ一品に、ジェーンはとことん振り回されます。そうだあたしも作るんだった忘れてた、レシピも実は失くしてるけどまあなんとかなるかな、えええと材料は一体何を揃えればいいんだっけ、なにか特別なものが必要だったような気がするんだけど…。実は高いマネジメント能力が要求される主婦業には全くもって不向きであることが露呈されているこのエピソードに、激しく共感してしまったホストが、それでも元気にやっていけるさとばかりにキャロットオレンジってことで!とお願いしたのでした。そんなマネジメント能力皆無ホストに強力援軍が!なんと当日、某女性誌にキャロットサラダのレシピが載っているのを発見した参加者のお一人が、ご購入の上持参してくださったのです!しかも本当にオレンジを使ったレシピのもので、まさに運命的!本当に本当にありがとうございました。

予想以上にちゃんとミステリしていた、という感想も多かった本作。ご近所主婦グループの区別がつかない、料理を持ってきた順番はどうしても読み流してしまう、またなぜ人の出入りの多い時をわざわざ選ぶのか?そしてギプスの固定の状態考察(皆でついつい固定状態を模した右手を振り回す)なども。一人では読み飛ばしてしまっているところがくっきりと見えてきます。読んでいて残りのページがどんどん少なくなっていくのに、これ事件は本当に解決するの?と別の意味でハラハラした方も複数。ハウスクリーニングの方へのぞんざいな声がけの件や、みかんって日本のみかんと同じかな違うのかなという件、原書も用意してあればもっとよかったのになあと反省しきりです。
配偶者の浮気相手について、自分より若いならしかたないと納得出来るの?じゃあ年上なら?同年代なら?という話や、中年以上のロマンスって、翻訳物だとすぐ結婚となるよりもゆっくり仲を深めるような印象あるよねという話などで、たちまち時間が進んでいきます。

最後にホストがおすすめしたいコージーリストなどをちゃっかりご紹介。そして、以前同じ課題書での読書会を開催なさった名古屋読書会様からご提供いただいた、素敵なレジュメも配布させていただきました(世話人氏がきっちり準備してくださいました)。この場を借りて御礼申し上げます。
また、4月の翻訳ミステリー大賞授賞式&コンベンションに参加した世話人氏から、当日のレポや資料の紹介などをいただき、さらに盛り上がります。話は尽きないのですが時間は尽きたので、ひとまず読書会終了。次の一冊に繋がるきっかけがもし作れていたら望外の幸せです。今回お話しできたみなさま、別の機会にお話ししたみなさまとこれからお会い出来るみなさまのミステリ愛に乾杯。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

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月替わりで、国内ミステリーと翻訳ミステリーを交互に課題本に掲げている当読書会。
次回は、貴志祐介『青の炎』を7月20日に予定しています。
近々発表される告知にご期待ください。

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