せんだい探偵小説お茶会

Sendai Reading-Party of Mystery

月別: 2018年10月

43rd event

第43回 せんだい探偵小説お茶会主催

ウィルキー・コリンズ「月長石」読書会

せんだい探偵小説お茶会では、12月15日(土)に第43回読書会を開催します。今回の課題本はウィルキー・コリンズ「月長石」です。

まずはホストからの紹介文をどうぞ。


次回の課題書は、ミステリの大古典の一つ、ウィルキー・コリンズの『月長石』(創元推理文庫)です。
1868年に初版が刊行されたこの作品の、今年は150周年にあたるという事実に気づいていた方はどれくらいいるでしょうか。かくいう私も、英国のコリンズ社(作者とは関係ないんだろうな?)の〈ディテクティヴ・クラブ〉叢書で復刊された『The Moonstone』のジャケットに、「150TH ANNIVERSARY EDITION」とあるのを見て初めて気がついたのですけれど。
でも、そうと気づいてしまったからには、今年の読書会で『月長石』を取り上げないというわけにはまいりません。何しろ『月長石』は、『ブラウン神父』や『毒入りチョコレート事件』と並ぶわが最愛の作品。いつかは取り上げたいと心に期していましたから。
この作品の素晴らしさについて、ドロシイ・L・セイヤーズは次のように述べています(宮脇孝雄訳「探偵小説論」より引用)。

「……あらゆる要素を考え合わせれば、『月長石』は史上屈指の探偵小説であるといえるだろう。その視野の広さや、揺るぎない構成や、多岐に及ぶ見事な性格造形の手堅さと比べれば、現代の探偵小説はいかにも痩せ細った作り物に見える。人間のすることに完璧はないが、『月長石』こそは類似の作品中もっとも完璧に近いものだろう。」

この最上級の讃辞が過褒にはあたらないことを、どうぞ皆さん自身の眼で確かめていただきたいと思います。

まさか……本の厚さに怖気づいている人はいないでしょうな。
かつてドルリー・レーン四部作を四冊まとめて取り上げ、漱石『吾輩は猫である』&奥泉光『『吾輩は猫である』殺人事件』なんてのもこなしてきた当読書会じゃありませんか。800ページ足らずの本に音を上げていてどうする!
――なんて活を入れる必要もないでしょう。心配はいりません。リーダビリティは抜群、魅力的な語り口にぐいぐい物語の中に引き込まれ、ボリュームのことなど忘れさせてくれること必定ですから。


 

■日程:2018年12月15日 15時30分~17時30分(途中退室可)

■会場: 生涯学習支援センター(旧:中央 / 和室)
(宮城野区榴岡4丁目1番8号)

■参加費:一般 500円、学生 無料(会場費、諸経費等)

■持物:ウイルキー・コリンズ『月長石』(中村能三訳 創元推理文庫)
※定員は先着順で15名とさせていただきます。
※各自で必要に応じて飲み物をご持参ください。会場内に飲み物の準備はございません。

■申し込み :氏名・連絡先を明記のうえ、 sendai.mystery@gmail.com までご連絡ください。
※参加申し込み頂きました方へは、主催者側から受付完了のお知らせメールを返信いたします。
これまでの読書会でも、様々な年代・性別の方にご参加いただいております。ぜひ気軽にご参加ください。

また読書会終了後には懇親会を予定しておりますので、お時間のご都合がつく方は、こちらにもぜひご参加頂ければと思います。